アピオスとは北アメリカ原産のマメ科の野菜。
といっても、豆ができるわけではなく、土の中にできるイモを食べます。

 マメ科なので、ピーナッツのような味だという人もいれば、ホクホクとした食感で甘いので、栗のようだという人もいます。

リンゴと一緒に日本に入ってきたこと、栽培に手間がかかることから、青森県以外で栽培が少ない、非常に珍しいものです。

4月~5月に植え付けをして、11月収穫、2月に出荷と、1年近くの時間をかけて生産しています。(→アピオスの生産について

佐井村のアピオスの特徴は?

佐井村は全国でも有数のアピオス生産地です。(とはいえ、アピオスの生産量は全国的に少ないですが・・・)

味は「甘さ」がポイント。

冬は非常に寒い佐井村では、アピオスを寒さにあてる「寒ざらし」処理を行っています。収穫した直後(糖度20前後)から、寒さにあてることで1.5倍の甘さ(糖度30前後)になります。

佐井村では、サルの獣害が深刻であり、サルが食べない野菜としてアピオスの栽培が始まりました。 (→獣害への取り組み

健康パワーが魅力

アピオスは栄養がとっても豊富。カルシウム、鉄分、食物繊維、ビタミンEなどが多く含まれています。

アピオスは、イモということで、ジャガイモと比較されることが多いですが、植物的にはマメ科なので、大豆に近い栄養構成のようです。
(ちなみに、ジャガイモは分類上は「ナス科」です)

さらに、イソフラボン、サポニンなどの栄養も持っており、スーパーフードと呼ばれることもあります。 これらの栄養は、抗酸化作用(動脈硬化の予防)、免疫向上、肥満抑制、血流改善、肝機能改善などに影響を与えるとされています。さまざまな口コミで語られてきたアピオスの効用とつながると考えられます。

生活習慣病対策に効果が期待

アピオスの効果の中で、解明に力が入れられているのが、高血圧対策です。

動物実験を通して、アピオスのタンパク質由来のペプチドに、血圧降下作用があることが明らかになっ ています。さらに他の栄養分も関与していると考えられ、まだ調査の余地があるのだそうです。

また、アピオスの花には、血糖値の上昇を抑える効果があることが、研究により報告されています。アピオスの花で作った「アピオス花茶」を、食事の前などに継続的に召し上がると効果的と考えられます。

何事も継続することが大事で、毎日少しづつ続けることで効果が期待できます。
アピオスは栄養価の高い食べ物なので、一度に食べ過ぎてお腹を壊したという話もあります。一度に数百グラムなど、食べ過ぎることは逆効果です。(これはアピオスだけでなく、どんな食べ物にも言えることですね)